2020.05.19

他社と差別化を図る採用サイトのコンテンツとは?

ここ数年、少子化の影響からか採用難にあえぐ企業が増えつつあります。人手不足が深刻化する中、優秀な人材を確保するためには採用サイトのコンテンツ制作に注力して、さまざまな角度から求職者へアプローチせねばなりません。しかしながら、「どのようにして他社との差別化を図れば良いのか」と頭を抱えている企業もいるのではないでしょうか。そこで本記事では他社と差別化を図りつつ、求職者の興味を惹く採用サイトのコンテンツ内容について解説します。

コンテンツ制作前に「戦略」を練ることが重要

他社との差別化だけを念頭においてコンテンツを制作するのではなく、具体的な戦略を練ったうえで制作作業に取り掛かる必要があります。差別化に特化したコンテンツ制作も立派な戦略の1つではありますが、その1点のみでは目的達成は困難といえます。よって、「求人募集へ応募してもらう」「自社にマッチする人材を確保する」「ミスマッチによる内定辞退を減らす」など最終的に達成したい目的を明確化し、それに沿った“いくつかの戦略”を練りましょう。

例)
・確保する人材を理系卒の学生に絞る
・国公立やMARCHではなく、あえて日東駒専や中堅大学のイキのいい学生を狙う
・高卒社員を積極的に採用する
・社員主導型の採用活動を行う
・キャリア採用や第二新卒重視した採用計画

他社との差別化以外の戦略が具体的であるほど、「どのようなコンテンツが必要になるのか」また「どのようにして差別化を図ればいいのか」が見えやすくなります。

差別化を図りやすいコンテンツとは

差別化を実現しやすいコンテンツとして、以下のようなものが挙げられます。

動画コンテンツ

動画コンテンツは文章よりも伝えられる情報量が多く、自社の強みやカラーを伝えやすいため、他社と差別化を図りやすいと言えます。さらに、視覚と聴覚の両方に訴えかけることが可能であり、短尺の動画であっても求職者に対して強いインパクトを残すことができます。主に「社員インタビュー」や「会社紹介」を動画にしている企業が多いようです。

近年はYouTubeをはじめとする動画配信サービスを利用する人が増加しているため、比較的スムーズに視聴してもらえるでしょう。制作にかかるコストや人員がネックではありますが、動画コンテンツを活用することによって、差別化や求職者の興味・関心を惹くことができるといった様々なメリットが得られます。

先輩社員の1日のスケジュール

自社で働く社員たちがどのように過ごしているのか、1日のタイムスケジュールをコンテンツとして配信するのもおすすめです。同業者であっても企業や部署によって過ごし方が異なるため、比較的差別化を図りやすいです。文章や写真で伝えることはもちろん、上記の動画コンテンツを組み合わせることによって相乗効果を生み出すでしょう。

また、具体的なスケジュールや業務内容を公開することで、求職者は入社後のイメージがしやすくなります。結果としてミスマッチが起こりにくくなり、内定辞退や早期退職の防止に役立ちます。

自社の商品やサービスを紹介するコンテンツ

売り出している商品やサービス1つ1つに専用のページを作成し、詳細情報・誕生秘話・パッケージデザインなどを記載することで、自社の強みや考え方を求職者に訴えかけることができます。他の企業にはない独自の商品・サービスであるほど差別化が図りやすく、効果的であるため、積極的に取り入れていきましょう。

仕事における“やりがい”を伝えるコンテンツ

仕事を通して感じられる“やりがい”は、求職者にとって重要な情報の1つ。コンテンツとして掲載する際は、ただ単にやりがいを箇条書きにするのではなく、先輩社員が「どのようなことにやりがいを感じたのか」をインタビュー形式やストーリー仕立てで紹介しましょう。興味を持って読み進めてもらえるほか、求職者が「自分もこんな風になりたい」というビジョンを描きやすくなる、「この人たちと働きたい」という意欲を掻き立てられるなどのメリットが得られます。

SNSとの連携

SNSは、採用サイトやホームページとは違って手軽に更新・投稿ができ、自社の情報をリアルタイムで発信できます。写真や動画も簡単に掲載でき、社内で開催したイベント・企業説明会の様子など、差別化を図りやすいディープなコンテンツを素早く届けることが可能です。このように多くのメリットが得られるSNSは単体で運用するだけでなく、採用サイトと連携させて1つのコンテンツとして配信しましょう。とくに10~20代の若年層は他の世代よりも「Twitter」や「Instagram」といったSNSの利用者が多いため、学生や新卒採用活動においては効果的な施策といえるでしょう。

採用サイトに不可欠なコンテンツも押さえておく

近年採用サイトを制作する企業が増加しているほか、採用にまつわるコンテンツが多様化しています。普遍的なコンテンツだけでは差別化はおろか、求職者の興味を惹くことすら難しいでしょう。だからといって、差別化を図ることだけに注力するのは好ましくありません。以下のような基本的なコンテンツと、求職者が求めているコンテンツをバランスよく組み込むことが理想です。

基本的なコンテンツ

・募集要項/職種
募集している職種や給与、求めている人材については、必ず記載する必要があります。募集要項の記載をもとに、求職者は「自分に向いているのか」「採用要件に合っているのか」を確認します。

・選考フロー
面接は何度あるのか、どのくらいの期間をかけて採用活動を行っていくのかといった情報は、求職者にとって重要な情報の1つです。とくに複数の企業に応募している求職者は、採用フローをもとにスケジュールを調整することがあります。そのため、採用フローが不透明であるという理由だけで、離脱される可能性も0ではありません。貴重な人材をみすみす見逃してしまわないためにも、必ず記載しておきましょう。

・会社概要
ここでいう会社概要とは、自社がどのような事業をしているのか、どのような組織体制をとっているのかを指します。これらを明確化しておくことで、エンゲージメントの高い人材からの応募が見込めます。

求職者が求めるコンテンツ

・会社からのメッセージ
経営方針や企業理念、ビジョン、代表の声などを掲載することによって、「企業を理解する」ことから「共感する」というフェーズに求職者を導くことができます。自社に共感してもらうことができれば「ここで働いてみたい」という意欲を掻き立てることができるほか、「入社前とイメージが違う」「自分の思想とは異なる」といった求職者側でのミスマッチが起こりにくくなります。

・社員紹介
代表や役員だけでなく、実際に現場で働いている社員を紹介することで、求職者が社内の雰囲気が掴みやすくなります。また、「どのような人が働いているのだろうか」といった不安な気持ちを和らげることができ、求人応募や企業説明会への参加などのアクションを促すことが可能です。

・キャリアプランや教育制度
向上心が高い、チャレンジ精神が強い求職者は、キャリアプランを重要視することがあります。「入社から何年でどこまでステップアップできるのか」(キャリアアップの具体的プランとは?)など、具体的な例を挙げて記載しておきましょう。また、自社内で実施している人材教育制度についても併せて記載しておくのが賢明です。

・福利厚生
ここ数年は売り手市場が続いており、企業よりも求職者の方が多くの選択肢を持っています。つまり、自社に入社してもらうためには住宅手当や交通費支給といった「福利厚生」をアピールして、他社よりも働きやすいことを押し出す必要があるのです。募集要項や選考フローに並んで重要な項目といえるでしょう。

・Q&A
よく聞かれる質問と答えをピックアップしておくことで、求職者の不安や疑問を解消できます。問い合わせへの対応作業を削減できるほか、求職者が安心して応募できるというメリットがあります。

まとめ

他社との差別化を図るためには、まず採用サイトの目的を明確にしたうえで“戦略”を練ることが大切です。この戦略をベースに、動画やSNS、社員のタイムスケジュールといった「独自性」の高いコンテンツを活用することで、求職者の興味を惹く良質な採用サイトを制作できます。また、自社の強みや特徴を明確に伝えることができれば、自社にマッチした人材やエンゲージメントの高い人材が確保しやすくなります。

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