公開日:2026.10.01

ホームページリニューアルの費用【相場・内訳と見積書の読み方】

ホームページリニューアルの費用を、相場・内訳と見積書の読み方で見極める解説

ホームページリニューアルの見積は、同じ要件を伝えても会社によって金額が大きく変わります。
本記事では、費用の内訳と金額差が生まれる理由、見積書のどこを見れば妥当性を判断できるのかを解説します。
発注前に決める6つの基準の全体像は、総合ページ「ホームページリニューアル」をご覧ください。

この記事のポイント

リニューアル費用は、ページ数だけでなく「制作範囲」と「誰が作るか」で決まります。
見積書は、企画・設計、デザイン、実装・CMS構築、コンテンツ制作・撮影、テスト・公開作業、保守・運用の項目に分解できます。
同じ要件で金額差が生まれる理由は、対応範囲の境界、体制、コンテンツの内製比率、保守の含有範囲の4つです。
金額の総額ではなく、この内訳で比較すると妥当性が判断できます。

第1章|ホームページリニューアル費用の相場帯

ホームページリニューアルの費用を調べると、金額に大きな幅があることに気づきます。
幅が広いのは、「リニューアル」という言葉がさす作業の範囲が、会社ごと、案件ごとに大きく違うからです。
相場を知るときは、金額そのものより、その金額にどこまでの作業が含まれているかを確かめることが大切です。

01 規模別の目安

費用に最も大きく影響するのは、サイトの規模です。
ページ数が増えれば、情報設計、デザイン、実装、原稿の作業がそれぞれ積み上がります。
ただし、同じページ数でも、既存の原稿と写真をそのまま使うのか、取材と撮影から作り直すのかで、金額は大きく変わります。

参考までに、標準的な企業ホームページ(30ページ相当・CMS数点)を想定した価格帯の目安を示します。
あくまでも弊社の主観による目安です。

価格帯 制作費
低価格帯 100万円未満
低中価格帯 100万円〜250万円程度
中価格帯 250万円〜400万円未満
中高価格帯 400万円〜600万円未満
高価格帯 600万円以上

同じ30ページのサイトでも、依頼先の価格帯によって見積は大きく変わります。
当社の制作費は30ページ〜で450万円からで、この表の中高価格帯にあたります。
規模別の料金は、第4章で公開しています。

02 依頼先の種別で変わる価格帯

同じ要件でも、どこに依頼するかで価格帯は変わります。
個人のフリーランスは体制が小さい分だけ費用を抑えやすい一方、対応できる範囲に限りがあります。
制作会社は、ディレクター、デザイナー、エンジニアなどが分担するため、企画から公開後の運用までをまとめて任せられます。
広告代理店は、制作を外部に委託して全体を管理する場合があり、その場合は管理の費用が加わります。
価格帯の違いは、多くの場合、体制と対応範囲の違いです。
依頼先のタイプごとの特徴と見極め方は、Web制作会社の選び方の専門記事で解説しています。

第2章|見積の内訳:何にいくらかかっているのか

リニューアルの見積は、次の6つの作業に分解できます。
見積書を受け取ったら、まずこの6つのどれに、いくらが割り当てられているかを確認します。

作業項目 主な内容
企画・設計 現状分析、要件整理、サイト構成、導線設計、ワイヤーフレーム
デザイン トップページと下層ページのデザイン、スマートフォン表示
実装・CMS構築 コーディング、CMSの組み込み、フォームや検索などの機能開発
コンテンツ制作・撮影 取材、原稿・コピーライティング、写真撮影、動画、翻訳
テスト・公開作業 表示と動作の確認、既存ページの移行、リダイレクト設定、公開
保守・運用 公開後の更新代行、サーバーやCMSの保守、アクセス解析と改善

01 企画・設計

現状のサイトを分析し、要件を整理して、サイトの構成と導線を決める作業です。
ページごとに何を載せ、どの順番で見せるかを決めるワイヤーフレームもここに含まれます。
企画・設計が薄い見積は、後工程での作り直しが増えやすく、結果として費用がかさむことがあります。

02 デザイン

トップページと下層ページのデザインを作る作業です。
下層ページは、共通のテンプレートを何種類作るかで作業量が変わります。
スマートフォンでの表示もデザインの範囲に含まれているかを確認します。

03 実装・CMS構築

デザインをもとにページをコーディングし、CMSに組み込む作業です。
問い合わせフォーム、サイト内検索、製品の絞り込み、会員ページなど、機能が増えるほど開発の費用が上がります。
自社で更新したいページが多いほど、CMSの設計に手間がかかります。

04 コンテンツ制作・撮影

原稿の作成、取材、写真撮影、動画、翻訳などの作業です。
リニューアルの見積で最も差が出やすい項目です。
原稿を自社で用意するのか、制作会社が取材して書くのかで、同じページ数でも作業量がまったく違います。

05 テスト・公開作業

表示と動作の確認、既存ページからの移行、旧URLから新URLへのリダイレクト設定、公開作業です。
リニューアルでは、新規制作にはない既存サイトからの移行作業が加わります。
移行を見積に含めていないと、公開の直前に追加費用が発生します。

06 保守・運用

公開後の更新代行、サーバーやCMSのアップデート、セキュリティ対応、アクセス解析と改善などです。
制作費とは別に、月額で見積もられることもあります。
保守にどこまでが含まれるかは会社によって違うため、制作費と合わせて確認します。

第3章|同じ要件でも金額差が生まれる4つの理由

複数の会社から見積を取ると、同じ要件を伝えたはずなのに金額が大きく違うことがあります。
金額差の理由は、主に次の4つです。

01 対応範囲の境界

どこからどこまでを見積に含めているかが、会社によって違います。
ある会社は企画から公開後の保守までを含め、別の会社はデザインと実装だけを見積もっている、ということが起こります。
金額を比べる前に、各社の見積に含まれている作業の範囲をそろえる必要があります。

02 体制(誰が作るか)

ディレクター、デザイナー、エンジニア、コピーライター、カメラマンがそれぞれ専任でつくのか、一人が兼務するのかで費用は変わります。
体制が厚いほど費用は上がりますが、進行管理や品質の確認も手厚くなります。

03 コンテンツの内製比率

原稿と写真をどこまで自社で用意するかです。
自社で用意する割合が高いほど制作費は下がりますが、社内の作業時間は増えます。
原稿や写真の準備が遅れると、公開も遅れます。
自社の人手と、公開までの期間を考えて決めます。

04 保守の含有範囲

制作費に、公開後の一定期間の修正や保守が含まれているかどうかです。
含まれていれば制作費は高く見え、含まれていなければ安く見えます。
保守を含めた総額で比べないと、安く見えた見積が結果的に高くつくことがあります。

第4章|当社の料金ガイドライン

ホームページ制作専科では、サイトの規模ごとに制作費の目安を公開しています。
リニューアルの場合も、この目安をもとにお見積りします。

01 リニューアルの費用レンジ

ページ数 制作費 制作期間
10ページ〜 200万円〜 2ヶ月〜2.5ヶ月
20ページ〜 300万円〜 3ヶ月〜3.5ヶ月
30ページ〜 450万円〜 4ヶ月〜5ヶ月
50ページ〜 600万円〜 6ヶ月〜

02 何が含まれ、何が含まれないか

上の制作費には、次の標準仕様が含まれます。

  • 企画・サイト設計
  • UI・デザイン制作
  • 取材・コピーライティング
  • CMS開発(1〜2点まで)
  • フォーム作成(1点まで)
  • コード・マークアップ
  • 公開作業

撮影・取材の日数、CMSの仕様、動画の有無、既存サイトからのURL移行、メンテナンス契約の有無などによって、見積額は変動します。
正式な費用は、目的と要件を確認したうえで個別にお見積りします。

03 制作費・運用費ガイドラインとの対応

公開後のコンテンツマーケティング、SEO・AIO対策などの運用費は、制作費・運用費ガイドラインで公開しています。
制作費とあわせてご確認ください。

第5章|見積書のどこを見れば妥当性が判断できるか

見積書を受け取ったら、金額の大小より先に、次の3点を確認します。

01 一式表記は分解を求めます

「制作費一式」「デザイン一式」のように、中身がわからない書き方の項目がある場合は、作業ごとの内訳を出してもらいます。
一式表記のままでは、何が含まれていて何が含まれていないのかを判断できません。
内訳を出せない会社は、作業範囲を自社でも把握できていない可能性があります。

02 数量と単価の根拠

ページ数、テンプレートの種類、撮影の日数、原稿の本数など、数量が書かれているかを確認します。
数量が書かれていれば、要件が変わったときにどこの金額が変わるのかを予測できます。
数量と単価がわかる見積は、比較にも交渉にも使えます。

03 追加費用が発生する条件

修正の回数、ページの追加、原稿の差し替え、公開日の変更など、どんなときに追加費用が発生するのかを確認します。
追加の条件が書かれていない見積は、後から金額が膨らむことがあります。
契約の前に、追加費用の条件を書面で確認しておきます。

第6章|安すぎる見積・高すぎる見積の見分け方

ほかの会社より極端に安い見積は、必要な作業が含まれていない可能性があります。
原稿制作、既存ページの移行、リダイレクト設定、スマートフォン対応、公開後の修正などが抜けていないかを確認します。
安さの理由が説明できる見積であれば、問題はありません。
たとえば、既存の原稿と写真をそのまま使う、テンプレートを流用するといった理由です。

反対に、極端に高い見積は、要件以上の作業が含まれているか、体制が厚すぎる可能性があります。
こちらも内訳を見れば、どの作業に費用がかかっているのかがわかります。
安すぎる見積も高すぎる見積も、内訳で理由を説明できるかどうかで判断します。

見積の内容を、制作会社を見極める材料としてどう使うかは、Web制作会社の選び方の専門記事で解説しています。

第7章|費用を抑える方法と、抑えてはいけないところ

費用を抑える方法には、次のようなものがあります。

  • 既存の原稿や写真のうち、使えるものを活かす
  • 下層ページのテンプレートの種類を絞る
  • 必須の機能と、あればよい機能を分け、後者は公開後に追加する
  • 更新頻度の高いページだけをCMSで管理する
  • 目的に直結しないページを統合・削除する

一方で、費用を削ると成果に響くところもあります。
企画・設計と、既存サイトからの移行は削らないようにします。
企画・設計を削ると、目的に合わないサイトになりやすくなります。
移行を削ると、これまでに積み上げてきた検索の評価を失うことがあります。
削ってよいのは作業の量であり、判断と品質を支える作業ではありません。

終章|まとめ 見積は金額ではなく内訳で比べます

ホームページリニューアルの費用は、ページ数だけでなく、制作範囲と誰が作るかで決まります。
見積書は、企画・設計、デザイン、実装・CMS構築、コンテンツ制作・撮影、テスト・公開作業、保守・運用の6つに分解して読みます。
金額差の理由は、対応範囲の境界、体制、コンテンツの内製比率、保守の含有範囲の4つです。
見積は、総額ではなく内訳で比べます。

見積の内訳は、ホームページリニューアルを発注する前に決める6つの基準のひとつです。
要件定義、制作会社の見極め、CMSと保守、検索評価を守る移行を含めた全体像は、総合ページで確認できます。

よくある質問

Q1

ホームページリニューアルの費用は、どのくらいが目安ですか?

A1

当社の場合、10ページ程度で200万円から、20ページ程度で300万円から、30ページ程度で450万円から、50ページ程度で600万円からが目安です。
撮影・取材の日数、CMSの仕様、動画の有無、既存サイトからのURL移行、メンテナンス契約の有無などによって変動します。
正式な費用は、目的と要件を確認したうえで個別にお見積りします。

Q2

見積書に「一式」と書かれています。問題がありますか?

A2

一式表記のままでは、何が含まれていて何が含まれていないのかを判断できません。
作業ごとの内訳と、ページ数や撮影日数などの数量を出してもらうよう依頼します。
内訳がわかれば、ほかの会社の見積とも比べられます。

Q3

保守の費用は、制作費に含まれていますか?

A3

会社によって違います。
制作費に公開後の一定期間の修正が含まれている場合もあれば、保守は月額で別に見積もる場合もあります。
保守を含めた総額で比べると、見積の違いがわかりやすくなります。

Q4

見積のあとで追加費用が発生するのは、どんなときですか?

A4

修正の回数が決められた範囲を超えたとき、ページや機能を追加したとき、原稿を差し替えたとき、公開日を変更したときなどです。
どんなときに追加費用が発生するのかは、契約の前に書面で確認しておきます。

Q5

予算が限られています。どこを削ればよいですか?

A5

既存の原稿や写真を活かす、テンプレートの種類を絞る、必須でない機能を公開後に回すといった方法で、作業の量を減らします。
企画・設計と、既存サイトからの移行は削らないようにします。
予算の中で何を優先するかは、制作会社に相談して決めることもできます。

 

見積の内訳は、ホームページリニューアルを発注する前に決める6つの基準のひとつです。
全体像は、総合ページで確認できます。

見積を正しく比べるには、各社に同じ前提を渡すことと、見積を会社選びにどう使うかが欠かせません。


見積の内容も含めて、Web制作会社を見極めるポイントを解説しています。

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