コンテンツマーケティングとSEO《成功の秘訣AtoZ》|【シリーズ#6】

#6|SEOの内部対策・サイトチューニング 編

この#6記事の見どころです。
対策キーワードをメタ属性やサイト本稿・記事への反映、
hタグ見出し付けの実装について。
ここではコンテンツマーケティングを推進するSEO担当や、
特にコンテンツSEOのブログ執筆担当としては必見です。
コーポレートサイトやブログ記事の内部対策、
さらにそれらのサイトチューニングを実践的に解説します。

1. メタ情報への反映、本稿・記事への反映

01. 『内部対策』の心得

本件はコーポレートサイトや専門サイト等のオウンドメディアの「SEO」、
またブログ記事やSNS・動画等の「コンテンツSEO」、
いずれもメタ情報の内部対策やサイトチューニングは、運営する主催企業において行えるようになるのが理想です。
とは言え、一定の熟練や経験は必要。
外部化する場合でも、基本要件だけはしっかり押さえておいてほしいと思います。
ただし、コンテンツSEOの場合、少なくともSEO内部対策やページ内チューニングは、
ぜひ自力で最適化していただきたいと考えています。

02. メタ情報【meta title】の記述

このtitle属性は検索順位に大きく影響する属性で、
Googleは検索評価として非常に重要視しています。
検索結果の表示画面では、リッチスニペット(階層表記をした最上部の記述)の下に、最も大きな文字列で表記され、
【meta title】に記述した文字列は、必ずそこに表示されます。(下画像|参照01、参照02)

ここで重要なのが、決定したSEOの対策キーワードを、この【meta title】の文字列に必ず含めることです。
従ってコーポレートサイトやブログの記事タイトルは、SEOの対策キーワードを含めたタイトル設定が必要です。

ブログの場合、原則タイトルをそのまま反映することとしておくことで問題ありません。

その上で、もし編集・調整する場合でも、変に欲張ってヒットさせたい他の対策キーワードを詰め込んだり、
記事のテーマと矛盾が発生する内容に編集することは避けましょう。逆に大変リスキーです。

コーポレートサイトなどのオウンドメディアでは、公式サイトとして一定の編集は必要な場合がありますが、
その辺は臨機応変に使い分けが必要です。
その場合でも前述の通り、対策キーワードは必ず漏れのないよう組み込んでおきましょう。
また逆に過度な編集、詰め込み操作はブログ同様禁物です。

もしそういう操作をやっても、GoogleAIは、メタ情報と本文タイトル、記事内容を読み取り、
不整合や矛盾がある場合、そこに容赦のない評価となってしまいます。
これらを回避する意味でも、WordPressの設定で、ブログ記事タイトルを記述したら、
自動的に【meta title】に反映されるよう設計をしておくとよいでしょう。

03. メタ情報【meta description】の記述

次にdescription属性です。
検索結果では、前項titleに直下に表記される説明文=スニペットです。
ブログは執筆者がユーザーに伝えたい言葉で、必ず自力で作成しましよう。
ここでは、検索ユーザーへのアピール度が試されます。
平易な表現で気付きにつながらない文章は、クリックされません。
自社や製品・サービス、またソリューションなど、クリックしてサイト訪問してほしいペルソナを想定し、
記事の魅力を余すところなく伝え、彼らの興味を喚起してください。

万が一、このdescription属性が空の場合、
Googleによって本文中の一部を抜き出し、スニペット(次項記事参照)として記載してくれますが、
このエラーを回避するためにも、
コンテンツ制作や記事執筆の計画段階で、ドラフトなメタ属性までカバーしておくといいでしょう。

弊社では、実行段階でWordPressの管理画面のメタ情報設定方法を、
入念にレクチャーさせていただきますので、ご心配は無用です。

参考までに、下図で【meta title】(上)と、【meta description】(下)のイメージをご覧ください。

検査結果表示
参照01|Google検索結果の表示。最上位の表記が「リッチスニペット」、その下の紫色に表記された大きな文字列が【meta title】に記載されたタイトル、さらにその下の文字列が【meta description】に記載されたスニペット。

htmlソースコード
参照02|このページのhtmlソースコードを表記してみました。赤線で囲った領域がメタ情報です。上が【meta title】でここに表記された捩れrつが、「参照01」のタイトル位置に表示されています。た下が【meta description】で、タイトル表記下のスニペットに反映されています。

04. メタ情報の最適文字数

さらにこのメタ属性、文字数のガイドラインがあります。
概ね以下の文字数に収めることをGoogleは推奨しています。

【meta title】 PC|「30~35文字程度」
SP|「36~41文字程度」
【meta description】 PC|110文字
SP|77文字

ただ実際は推奨であって、その文字数ガイドラインできちんと収まるか?
というと必ずしもそうは言えないようです。
OSやブラウザ等PC、SP環境によってやはり誤差は発生しています。

ではこれを検証してみます。
これは弊社サイト「ホームページ制作専科」、建設会社向けコンテンツの1ページですが、

検索結果表示

と表示されます。
実際にmeta titleに記述した文字列は、

建設業ホームページ制作【建築/土木Web】|ホームページ制作専科

であり、=>32文字。
推奨文字数の範囲内ですが、検索結果表示内に収まっておらず、納まれない文字が「…」ドット表示になっています。

また、
meta descriptionに記載した文字列は、

建設業のホームページを成果重視の視点で制作支援します。ゼネコン・協力会社・地場建設会社・住宅建築・工務店・内装業など、業態別の展開方法・目的に沿ったサイト作成です。東京/大阪のWeb制作会社アイムアンドカンパニー。

となり、=>108文字。
推奨文字数110字にギリですが、きれいに途切れなく収まっています。

この辺は、うまく制限数内に収め、且つターゲットユーザーがクリックしたくなる表現、
といった2要素を踏まえ、巧みに作成してほしいものです。
前述の通り、決定した「対策キーワード」をmeta title内の記述に必ず組込みます。

05. 本文記事・ブログ記事内への反映

ここで取り上げるのは、
サイト本稿のコンテンツ内、ブログ記事内のボディコピー、つまり本文への対策キーワード反映です。

それらで重要なのが、SEO評価の基礎要因となる対策キーワードが適度に組み込まれており、
自然に出現するライティングが必要です。
逆に本文記事中で対策キーワードの出現頻度が少ない場合、Googleのアルゴリズム評価は得られません。
つまり検索順位に影響を及ぼすこととなります。

さらにボキャブラリーという視点からも大事ですので、
くれぐれも、メタタイトルと本文との整合性は、計画段階からきちんとバランス良く。
ライティング、記事執筆におけるSEO要素を事前にきちんと詰めておく必要があります。

またそのコンテンツ、記事をとりまとめる中見出し、小見出しのタイトル付け、
つまりhタグも次項で解説します。

2. 記事内の【hタグ】設定

01. SEOにも影響

SEOでは、このh属性のセオリーも知っておく必要があります。
というのが、前述のメタ属性ほど強くはないものの、SEOとして少なからず影響を及ぼすからです。

特にコンテンツSEOのブログ記事執筆をしていく場合、最低限のhタグの知識と使い方を簡単にご説明しますが、
セオリーといっても大見出し・中見出し・小見出しであって、
社内でドキュメントを作成する場合と同様で、ビジネスパーソンであれば十分経験済みでしょう。
ほとんどそのルールと思って差し支えありません。
ただ重要なのは、不自然にならないよう対策キーワードが含まれていることが大事です。
メタ情報に次いでSEO的重要性があるため、ここはうまくタイトルライティングを心がけてください。

まずそのhタグ使用ルールから入ります。以下の表にまとめてみました。
h1からh6まで存在し、h1は記事内で1回のみ、h2以下は何回でも使えます。

HTMLソース ブラウザ上の見え方 使える回数
h1タグ <h1>見出し1</h1> 見出し1 1回のみ
h2タグ <h2>見出し2</h2> 見出し2 制限なし
h3タグ <h3>見出し3</h3> 見出し3 制限なし
h4タグ <h4>見出し4</h4> 見出し4 制限なし
h5タグ <h5>見出し5</h5> 見出し5 制限なし
h6タグ <h6>見出し6</h6> 見出し6 制限なし

02. でも心配ご無用!

こんな表を突きつけられて、これで書け!と言われても困ることがほとんだと思います。
ただブログの仕様設定にはこのhタグ要素は必ず入ってきますので、
この件も含め、制作を委託するWebプロダクションにより、
ブログ記事の執筆ルール、投稿ルールのレクチャーがあると思います。

もし無い場合はレクしてもらうよう頼んでください。
弊社ではこの記事執筆・投稿ルールのレクチャーを必ず行なっていますので、
弊社でご依頼の場合は全くご心配無用です。

参考までにこの記事でのh属性をご紹介すると、
この記事の小見出しとなっている「02. でも心配ご無用!」はh3、
その前の項目「01. SEOにも影響」もh3、
その上に記載されている中見出しが「2. 記事内の【hタグ】設定」はh2、
そしてこのページのタイトルともなっている大見出しの「SEOの内部対策・サイトチューニング編」がh1となります。
これは記事のタイトルですので使える回数が1回なのは当然ですね。

あとここでお気付きの方もいると思いますが、
このh1の「SEOの内部対策・サイトチューニング」は、このブログ記事の【meta title】にも反映されており、
その意味でもhタグの重要性を感じていただけると思います。

3. SEOで絶対NGなこと!

01. ナチュラルに正攻法で、裏ワザはご法度!

以上の基本をしっかり押さえ、正攻法でいけばGoogleはしっかり正当な評価をしてくれます。
Googleは自らの存在に、裏をかく野蛮な行為、脆弱な隙間を突いてくる行為、
さらに検索利用者の不利益になるような欺く行為を非常に忌み嫌います。
このようなスパム行為は、いまや世界レベルで社会のインフラとなった検索システムを、根底から瓦解させることになるからです。
実は2000年序盤からSEOに取り組んでいる弊社は、このイタチごっこの様相をずっと見てきました。
スパムの語源となったキーワードを連呼しまくるイカサマ野郎がいたり、
恐ろしい量のバックリンク至上主義のエゲツないことをする輩が跋扈し、
隠しテキストでユーザーを欺くゴロツキが出没……
名だたる有名企業でも、この当時姑息なスパム行為をやって、検索上位を搾取していたのです。
もちろん顛末はインデックスアウト!悲惨な結末を憶えています。

その都度Googleは地球防衛軍として、これらを成敗、駆逐することに、
ひと・もの・かねの膨大なエネルギーを費やし、徹底的に排除するシステムを構築してきました。

その後もGoogleはアルゴリズムのアップデートを繰り返し、独自のガイドラインを設定しました。
「パンダアップデート」では、マークアップ記述、記事の質量、オリジナリティなどコンテンツ品質を問い、
「ペンギンアップデート」では、ブラックハットと呼ばれる不自然な被リンク、機械的な被リンクを排除するという、大掛かりな世直し行動に打って出ました。
その結果、質の悪い、悪意を持った輩はフルイにかけられ淘汰されつつありますが、
未だに巧妙な手口のスパマーは枚挙にいとまがなく次々と出没しており、Googleは日々その輩を撃滅すべく奔走しているというのが実情でしょう。

02. 熱心なほど勘違いと過剰なSEO

ここで言いたいことは、記事執筆が順調に進み、執筆した記事がSEO的にヒットでき、
何となく要領を掴んできた頃、コンバージョン効果を実感し始めると、
もっと多数のワードをヒットさせたい、さらにSEOで上位に上げたい、という欲求満々。
そこでかかる“麻疹(はしか)”のような病です。
色々試したくなるんですねェ〜。

しかしながら次の表で罹患しやすい症状を列挙してみました。
いくら卓越した記事を書いても、SEOでGoogleに見放されたり、ペナルティを受けては、元も子もありません。
お気をつけあれ!

03. SEOのNG行為まとめ

正式にはGoogleでSEOガイドラインが設定されているので、Googleサイトで参照されることをオススメします。
ここでは、コンテンツSEO+で記事を執筆する際、ありがちなNG行為の一部をピックアップしてご紹介してみます。

NG行為 リスク度 NGの内訳
不自然なメタタイトルと違和感のある本文記事 対策キーワードに最適化するあまり、単語を羅列したメタタイトル、また記事中で出現頻度を高めるため、対策キーワードを不自然に多く使っている、など
=>やらせの不自然さは無意味、ペナルティではないが評価はなされない、タイトルは一致させ、読みやすい自然な文体による記述方法
サイト内の同一記事 同じ記事をコピーして意図的に再使用する。
=>ミラーページとして大きなペナルティを受ける
他サイトからの引用 超高 記事中で他サイトや文献からの無断コピー引用は、ペナルティだけでなく、Googleインデックスから削除されるリスク、著作権抵触のリスクも大きい
記事タイトル(h1)とメタtitleが異なる 記事のテーマが不明瞭でペナルティは受けないものの、評価はされない
メタ属性の「meta keyword」への対策キーワード詰め込み 現状では無評価、それだけにエセSEOに囚われることなく、無益な記述作業は不要
自動生成の量的バックリンク 超高 バックリンクがSEOに有効という主張の下、リンクポピュラリティを高めるため、ブログやオウンドメディアに過剰に大量な有料バックリンクを張る
その手の専門業者に要注意、リスクが大きすぎる
alt属性(画像の説明記述:非表示)に対策キーワードを埋め込む 現在、Googleはalt表記を評価しない傾向と言われるため低リスク、むしろ視覚障害者の音声認識のためには、画像の正確な説明に徹すべき
メタ属性やhタグに対策キーワードを多数埋め込む 中〜高 hタグに詰め込みは考えにくいが、メタ属性はブラウザ上では非表示だが、検索表示のスニペットで記述されるため、ユーザーにデメリット

以上、前述パンダアップデートやペンギンアップデートでガイドラインに違反し、フルイにかけられ排除されていったものがほとんどです。
その他にも、エゲツなくあざといスパム行為はごまんと存在し、ここではこれ以上触れませんが、
「ユーザーに有益になる情報を正攻法で提供する」の原理原則を守っていれば、
間違いなくGoogleはペナどころか、しっかり評価してくれるのだと信じて記事を執筆していきましょう。

コラム|「逆SEO」?
ここでちょっと箸休め。
紹介するケースは超ハイリスク、実はこちらが知らぬ間に巧妙に仕掛けられた、スパム行為だったのです。
それは過激なアダルトサイト、反社会的な暴力・詐欺・過激思想など、公序良俗を大きく逸脱するサイトから、悪意を持って仕掛けられたバックリンク。
サイト運営者のこちらには全く悪意はなく、意図するものではなかったのですが、Googleから非常に大きなペナルティを受けてしまいました。
実はそのサイト、弊社にてその全面リニューアル制作からSEOサポートまで一貫して受託していたのでした。
それはひとえに真面目に良質なコンテンツづくりに徹し、高品質なデザイン性やブランディングまでも手がけていました。
集客策も“ホワイトハット”なSEOを実施、複数のキーワードで検索上位表示されている状況でした。ところがある日突然、検索マーケットから、そのサイトの姿が一切消え失せてしまったのです。ガーン!当時たまに起こっていたGoogleのサーバーメンテ、そこに出くわすと検索結果から1〜2日消えることがある。一瞬のアクシデントか?
それとも何かのペナルティを受けたのか……

2日たっても、3日たっても一向に回復しない。
様々な角度から調査に忙殺され、バックリンクをチェックした際にその問題の根源が発覚。
まさかの国外反社サイトからの被リンク、それも大量の被リンクを集中的に被る謂れなきアタック。
何故だ?まさか我々がこんな理不尽な仕打ちを受けるとは……

Googleへリンク否認要請しつづけ、我々はホワイトだ、とメッセージを送り続けましたが、
万事休す!
その時点では、時既に遅し、こちらの確信犯として、Googleは容赦無く成敗に走っていたのです。
つまり、Googleインデックスからの削除です。

再登録するのは困難を極め、復旧させることもかなわず、もはやこれまで……力尽きます。

斯くなる上は、このドメインを捨て、新ドメインとして新サイト、新ブログに切り替えるなど、
非常に大きなダメージを被りました。
実はこれ、「逆SEO」という都市伝説のような、陰謀説のような、あるんですねェ〜。
あるサイトを狙って、順位下落、インデックス消滅させる、
悪質な被リンクによるステルス攻撃なんです。
全く自覚症状ナシに、容赦無く襲いかかってきます。
これは弊社の実体験でして、顧客情報なのでこれ以上詳しくは語れませんが、
その後の調査で、その顧客の競合となっているグループから、顧客サイトが標的にされたのでは?
という我々の見立てです。
謂れなき罪に対し、Googleから刑を執行されてしまったのです。
善意の第三者が罪を被る、まさに「冤罪」です。

これは稀なケースでしょうが、
被リンクというのは大変怖い一面を備えています。
次項でこの被リンクチェックについて、
Google「Search console」の「リンク」で解説します。
被リンクにはくれぐれもご注意あれ。

4. GA・SCの登録

Google Analytics(以降GA)とSearch Console(サーチ・コンソール、以降SC)の登録により、コーポレートサイト、ブログのアクセスデータを解析する無料ツールです。
非常に出来のいいツールで、
サイトユーザーの特性や行動履歴を知ることができるため、
アクセス解析・サイト改善を行う際の強い味方となります。
対策を実行する段階では事前登録を必ず行いましょう。

01. GAアクセス解析

コーポレートサイト、ブログにはそれぞれGAタグという、
専用のトラッキングコードを全ページに埋め込んでおきます。
もちろんこれは制作業者へ事前依頼しておけば、通常作業の範囲でやってくれるます。

このトラッキングコードにより、
ユーザーの参照元、検索クエリ、ページの遷移履歴、滞在時間などを計測してくれ、
ユーザーの任意指定期間でそれらを数値化、グラフ化表示などで返してくれることとなります。

ユニークユーザー数、セッション数、ページビュー数、滞在時間、直帰率、離脱率、等の解析データ、
また地域、性別、年代別、時間別、等のユーザー属性、
OS、デバイス別(PC、SP、タブレット等)、モニターの閲覧解像度、等のユーザーシステム環境、

などなど、集積した膨大なトラッキングデータを、
様々な指標で統計データにまとめてくれます。

このGAメニューの「リアルタイム」は、
エントリーしてくるユーザーを時々刻々と追跡するもので、
参照元、地域、閲覧ページをリアルタイムで表示させ、
見ているとそれだけで、なかなか妙味深く、ちょっとはまってしまいます。

しかしながらこのGAのデータ解析、課題抽出、改善施策・仮説立案は、
一定の経験値とナレッジが求められ、
やはりここはそこは経験豊かな専門業者に任せるべきでしょう。
弊社ではこのGAトラッキングコード埋め込みから、アクセス解析による効果検証まで、
トータルでご提供します。

02. SCでできること

このSCには様々なツールやレポートが用意されており、情報の確認や修正が可能となります。

例えば、Googleがサイトを検出してクロールできることを確認する、
つまり新規でブログ記事を投稿した際、或いは既存記事を更新した場合、
「URL検査」を使って、Googleにクロールしてもらい、
それらの情報・データを、しっかりとサーバーにインデックスさせることができます。

また インデックス登録に関する問題箇所を提起してくれ、
正しく修正できたかどうか、その正否結果も通知をしてくれる。

「検索パフォーマンス」では、クリック数、クリックレート(CTR)、表示回数をはじめ、
検索掲載順位をユーザーの検索クエリごとに数値化してくれる。
これは大変便利で重宝します。

さらに「リンク」では、
現状の当該サイト、当該ブログの内部リンク、外部リンクをチェックできます。
そこには「リンク元サイト」というメニューが用意されており、
いわゆる前出コラムでも語った、「被リンク」の実態が赤裸々に炙り出されるのです。
まさにこの炙り出されることを経験した、この下記のコラムを読んでいただくと、
その意味がよくわかります。

その他の機能含め、コンテンツSEO+のユーティリティツールとして、
非常に優れモノなのがのCSです。

コラム|SCの「リンク」機能の離れワザ
ここでは前コラムのネガティブケースに反し、
これも体験した起死回生、捲土重来とも言えるケースをご紹介したいと思います。
サイトリニューアル後にSEO対策を実施したエピソードです。その時点では複数の某キーワードは全て2ページの掲載順位でした。
さらにその前には1位〜3位の上位を誇った時代もありましたが……まず上位掲載の競合を入念に分析、上位のサイトをターゲットにした戦略やKPIを策定し、
メタ情報はじめサイト構造を大幅に改定、約1年間にわたって観測、検証を重ねましたが、
一向に変化なし。
むしろ新たに順位下落も生じたため、ここで歯止めをかけないと、敵前逃亡はできない、
との想いから、弊社で知見のある社員複数人を招集、プロジェクトチームを組み、
札幌のWeb会社、ギガデザイン渡邊氏の力も借り、
作戦の仕切り直しをすることで、リベンジを図ることとしました。その渡邊氏の堀りまくった調査・分析結果から、
どうも被リンクに問題あり、との見解が浮上したのです。
「いざ、鎌倉!」
「被リンクを徹底的に洗え!」
もちろんその被リンク調査はSCの「リンク>リンク元サイト」を通じて全被リンクを入手、
約1,000弱ほどの被リンクを一つひとつ、つぶさに辿り精査。
アクセスしたサイトの中には、これはヤバイ!
完全にアクセスをシャットアウトされている「有害サイト・危険サイト」、
また「スパイウェア」、「危険ウイルス」が仕込まれたサイト、
などアクセスする前にブロックされるサイトが連続していたのです。
これは流石に冷や汗モノでした。その結果、被リンクの実態が赤裸々に炙り出され、
総被リンクの約8割で、「リンク否認※」を行ないました。

そもそも昨今、Googleは被リンクに対しさほど評価をしなくなりましたが、
以前は人気投票!的に被リンク数の多さが検索結果に影響を及ぼした時代もありました。
その被リンクがいつのまにやら、“ゾンビ”と化してしまっていたのです。

話を戻します。

待つこと約2ヶ月。
対策キーワードが全てにわたって、徐々にその掲載順位を上げはじめたのです。
何と!3ヶ月後にはほぼ全キーワードで2位〜5位の上位表示を達成!

ヤッター!プロジェクトチームでハイタッチ、888888888!

これまで上位表示を数々達成してきましたが、
悪を断ち切って戦いに勝利した、という初めての体験は、
一種独特の爽快な達成感でした。

一方同時に、このSEO対策には、効果検証がいかに大切なものかも、
合わせて実感した瞬間でした。
このことは、次項へ引き継がれることとなります。


※Googleが無料で提供しているリンク否認ツールを使用

5. 【シリーズ#6】のまとめ

今回の#6記事では、
コーポレートサイトなどオウンドメディアのSEO、
またコンテンツSEOの執筆ライターとして、執筆したブログ記事へ、
SEOに直結する内部対策やテキストチューニングについて実務解説しました。
さらに2つのコラムでは、SEOスパムの禁止行為だけでなく、
実は仕掛けられるスパムもあることを知ったと思います。
実に稀なケースとはいえ、知らないうちに何らかの工作意図の下、不純な輩から罠にはめられていることもある。
まァ、陰謀論的、都市伝説的とお思いになるのは自由ですが、
今回は自らの体験フィクションとして公表しました。

ただ、リスクマネジメントから、
SCでのバックリンクのチェックだけは定期的になされるのがヨロシイかと。
実はスピンオフ的に、誹謗中傷記事をみつけることもままありました。卑怯ですね。
ご参考までに。

では次号#7記事をご紹介します。
SEOを実行していく過程で、一定期間を経過すると、
検索結果に表示されてくる、或いはなかなか表示されない、
など悲喜こもごもでしょう。
計画通りに進んでいる場合、不本意な状況など、
そう、そこからはエンドレスの効果検証がはじまるのです。

またその実行に先駆けて、このサイクルを回していくプロジェクトチームが欠かせません。
このチームワークの重要性と、メンバー間でその役割をきっちりとアサインし、
そこで行う具体的な効果検証方法を解説します。

#7|SEOの効果検証|効果測定/検証/改善提案 編 >>



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