企業ホームページは信用と信頼の証!存在価値を高める

何と言っても企業のホーページの存在は、
BtoB取引、採用活動、IRなどの利害関係者への信用と与信力を高めること。
これらを抜きには企業ホームページの存在価値は無し!
当エッセイでは、この【信用と信頼の証】となる、
企業ホームページの本来の姿を徹底的に炙り出していきます。

01. 企業ホームページの簡素化や軽視はNG!

この記事のタイトルにもなっているように、
企業の公式なホームページは、その企業の生業を表し、
製品やサービスの強さ・ブランド力、社会での存在価値、さらに成長性やビジョンを語る。

言わば「企業広報の戦略メディア」と位置づけられます。
熾烈な競争が伴う市場環境の中で、相対的競争力やプレゼンスを強力に発信するには、
この企業ホームページにかなうメディアはありません。

しかしながら、この企業公式メディアへの想やその存在が少々軽く扱われていることが、
実は結構見受けられます。
様々な企業ホームページを制作してきた弊社で捉えている理由です。

  • 複数の専門ブランドサイトのチャネルを重視しているため、企業ホームページは簡素でよい。
  • 特定の取引先が事業の大半を占めるため、特に新規取引を視野には置く必要なし。
  • OEM、EMSなど自社ブランドの事業ではなく、顧客の製品や情報は公表でないきため。
  • 事業内容が専門的過ぎて、サイト上で語れないため、あえて簡素にしている。

そのほとんどが、お家の事情であり、企業の論理です。非常によくない!

ところがどうでしょう、社会や市場、ステークホルダーや求職者は、そうは見てくれません。
初めて遭遇するユーザーがそのような企業ホームページを見て、そこに共感どころか、
企業理解さえもなされない、いわんやそこに好感や信頼性が発生する余地はありません。

寂しいこと、残念なことは、公式の企業ホームページから信頼性、信用性が得られないことです。
このことは、ビジネス活動において、必ず直接・間接に企業リソースの毀損を来します。

一通り、当記事に目を通していただいて、このことを再認識いただければと思います。

02. “総花的”な企業ホームページから目的や役割を重視

冒頭からネガティブな話となりました。
さはさりながら、ではどのような考え方で信用性、信頼性をユーザーに感じてもらうのか?

弊社では総花的になると、意外に企業の特徴や差別性は出せないと考えていますが、
企業も公式サイトたるもの、企業の全貌を表す情報は網羅すべきです。

その総花性も兼ね備えながら、
むしろ企業の実態を踏まえ、何を重視するのか、どの辺をウリにするのか、
はたまた、将来のビジョンを語り、可能性を追求する姿勢を示すのか?

その方法として企業ホームページが「目指す目的」や「果たす役割」から、
考えると意外と明快に企業ホームページの在り方を検討できます。

03. 広報・商用・採用・ブランディングの4要素で

その目的や役割から分類すると、
広報」、「商用」、「採用」、「ブランディング」の大きく4つの要素となります。

その例を挙げると、
上場企業の場合、ステークホルダーへの情報発信メディアの「広報」寄り、
BtoB取引などの企業ECを推進する「商用」強化、
さらに採用難時代の就活生や求職者へのメッセージ性を高める「採用」強化、
企業ブランドや製品・サービスブランドなどの「ブランド」色を高める、などです。

このようにして、
企業情報全般を網羅させながらも、
その企業ホームページの目的・役割についてよく検討し、
4要素から自社に相応しい要素を選択します。

これらのように企業ホームページを目的や役割に沿って、自社のホームページのあり方として、
何を切り口に、何を特徴としたサイトのトーンづくりが、
他社との違いや存在感を発揮できます。

では次で分類したこれら、
「広報」「商用」「採用」「ブランディング」の各要素の特徴を活かした、
企業ホームページづくりを解説していきます。

04. 【広報】機能を重視する

まずは広報機能からいきます。
歴史のある商社であれば、価値ある社史と経年価値、
取扱い領域の差別性・成長性など、企業アイデンティティにウエイトを置く。

或いは成長性高い気鋭のベンチャー企業であれば、
採用狙いで学生への強いメッセージ性を高め、
ビジネスモデルの将来性から投資家やエンジェルへ秋波を送る。

この広報機能としては、
会社概要、企業沿革、社史・CI、
中長期経営計画、新事業ビジョン等の発信、
投資家・株主のIR・ステークホルダーへ向けた情報発信、
社会貢献、環境活動、SDGs、企業統治、コンプライアンス体制、
地域活動、スポーツ振興情報、
プレスリリース、マスコミへの発信、
採用広報活動、など、
概ねこれらのものですが、全てをコンプリートしなければ意味なし、
というわけではありません。
弊社オススメの結構効果の高い広報手段として、社史があります。

東亜道路工業株式会社様|コーポレートサイト/サイト内コンテンツ『社史』

東証一部上場企業の道路建設会社で、弊社が全面制作を行なった事例で、サイト内コンテンツとして「社史」をご提案しました。業界黎明期から道路工事のパイオニアとして、90年以上の価値ある歴史を持つ同社様。これを約10ページにもわたり贅沢に各年代の企業ヒストリーを紹介するものです。往時を偲ぶ動画もふんだんに交え、その経年価値を余すところなく紹介しています。もはや記念誌は不要と言えるほどの社史となり、企業広報としてステークホルダーへ強い発信力を持っています。

この広報機能は一言で言えば、公式な企業情報、企業活動であり、
このことは業種に関わりなく企業ホームページとしての普遍要素です。

ただ一見普通にも思える要素ですが、お分かりの通り企業の基盤、アイデンティティであり、
その意味では、商用、採用、ブランディングの全てにも共通する概念です。

それはとりも直さず、企業の信頼性、信用性に直結する前提ともなり。
オールマイティに重視したい要件です。

05. 【商用】機能を重視する

1)商用ウエイトを高めるには信頼性

商用目的にウエイトを高めた企業ホームページです。
昨今ではオフィシャルな企業ホームページそのものをBtoBの媒体として、商用化させることは珍しくなく、商用機能と広報機能を統合させて展開することが多くなってきました。

BtoB取引の場合、取引額が比較的高額であることが多く、
実はこの企業ホームページは、相手方企業が取引企業に対し、取引適性があるのかどうか?
提供している製品やサービスに信頼性があるのかどうか?
つまり広義で与信評価する情報ソースになっていると言えます。

もはや企業ホームページは、そこまでのポジショニングを確立したことは確かでしょう。

2)製品やサービスの情報は商用の要

ここで自社提供の製品やサービスの商用の要素が強い情報構成を精査します。

製造業であれば、製品情報を単に機能性やファクト情報のみに収まらず、
誇れる技術・開発力、生産体制を企業間取引に活かすこと。

商社であれば、取扱いバリエーションの豊富さ、
製品・サービスの選択肢が複数でも、それぞれの製品・サービス情報に精通している、
またカバーエリアの広さ、保守・メンテのきめ細かさをウリとする。

IT・ベンチャー企業であれば、
ビジネスモデルの奇抜さ、希少性、成長性を発信、
むしろほとんど企業ホームページの内容をここに費やしてもいいくらいです。
もちろん、閲覧ユーザーは千差万別、信用性を重視するユーザー向けにベーシック情報は欠かせません。

このような商用機能強化の企業ホームページの在り方は、製品・サービス情報の強みやウリをメインに、
企業ホームページの構成を商用寄りで設計します。

3)商用は与信が大事

製品・サービス情報で優れた品質・機能性の情報を発信できたら、
「じゃあ、その企業は一体どんな?」
導入を検討している企業、または社内稟申過程において、
ほぼ必ずと言っていいほど決済者、関係者はサイト訪問をし、その企業をチェックします。
特にネットリテラシーの弱い上席でも、
企業情報、沿革、取引先、取引実績、代表メッセージ等、与信的企業情報は重視します。

つまりこの「BtoB商用機能」は、企業ホームページとしての商用機能に合わせ、
信頼性・信用性の与信的効果の二面性を兼ね備えることが大事で、
広報機能との合わせ技で一本といきたいものです。

アローテクノ株式会社 様|コーポレートサイトTOP

金属製品の生産過程で発生する切粉・切削屑などの廃棄処理を行う産業機器開発メーカー。独自の開発力とカスタマイズ性でその強みを発揮する製品ラインナップ紹介。それを武器にBtoB取引を推進する反響サイトでもある。言わばコーポレートサイトとしての広報機能と企業間取引の商用機能の統合型サイトの典型。

06. 【採用】機能を重視する

昨今では非常に多い企業ホームページへの要望です。
採用超加熱の時代から、コロナ禍を経て、業種によっては旺盛な採用意欲から、
募集人員は増加傾向の状況にあります。

ここは企業によっては企業ホームページを採用寄りにすることは、
企業の死活問題とも言えるほど重要マターです。

さらにここで言いたいのは、単に採用情報として発信するだけでなく、
採用結果如何では、将来の企業経営にも影響するほどです。
この際もっと本質的に経営レベルで採用を考え、
また企業サスティナビリティとして採用を考える、
「採用ブランディング」の要素を取り入れる企業ホームページであれば、
その価値がここで大きく発揮できると考えられます。

リクルート仕様の動画をサイトTOPでエンドレス再生させることも、
訪れた就活生への強いアピールになります。

詳細は当サイトの、「採用サイト制作」をご覧いただきたいと思います。
下のバナーからどうぞ。(別タブで表示)


07. 【ブランディング】機能を重視する

このブランディングは一見企業ホームページとの縁はあまり深く無いのでは、
とお思いかもしれませんが、実は大事なサイト機能の一つです。

思いつくのは、例えばアパレル系、美容ファッション系企業や、
宝飾業、高級ブランド品、高級飲食業、ブライダル、等では納得感があると思いますが、
意外と製造業、建設業、商社においても、その表現方法は異なるものの、
企業ホームページの重要な機能なのです。

製品力の高い製品群を誇る製造業では、それをプロダクトブランドとして、
企業ホームページの前面に押し出しブランドイメージを醸成する。

ここで製品ブランディングの取り組みの弊社実績をご覧ください。
ホームページだけでなく、CIやロゴデザイン、製品パンフレットも含まれる総合ブランディングです。
別タブで開きます。

また建設会社の企業ホームページですが、
地域に根ざした企業の歴史や事業領域の特徴を、企業ホームページでブランド化した事例です。

1. WebのCI展開

上記の2作品をご覧になって、
こんなことできます、あんなことやってます、これが優れてます、大評判です!
などと言うウリウリとは、少なくとも無縁です。
それだけに、何となくいい感じ、ガテンなのに素敵なイメージ、
などという好感を持ってしまう。

ブランドというのは、第五の経営資源、
「ヒト・モノ・カネ・情報・ブランド」と言われますが、他の商用や採用と比較すると、
あまり直接的効果が期待できないし、モノとして可視化しづらいため、
ともすれば見過ごされそうですが、
実は人々の心に「無形の資産」を宿す取り組みであり、
この価値とても大きく、
企業の商用や採用活動の基盤をなし、これが延いては信用・信頼の証として存在し続けるのです。

08. まとめ

ファクト情報の羅列やウリウリの情報に終始する企業ホームページでは、
社会や市場、ステークホルダーや求職者に対し、共感どころか、
企業理解さえなされない、もちろんそこに好感や信頼性など発生しようがありません。

寂しいこと、残念なことは、公式の企業ホームページから信頼性、信用性が得られないことです。
このことは、ビジネス活動において、必ず直接・間接に企業リソースの毀損を来します。

また不確実性の市場環境の中、社会は急激に変化しています。
対面からオンラインへのシフト、環境問題による事業のパラダイムシフト、
法律改定による規制強化など、企業をとりまく環境は結構シンドイ!

そんな中で、企業ホームページの存在感を再認識すべきで、
再点検してみる機会になればと思います。


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