公開日:2026.10.14

BtoBサイトの課題は、認知されない、比較で選ばれない、稟議で止まる、問い合わせが商談にならない、の4つに分けられます。
本記事では、当社が制作したBtoBサイトの事例を、企業の概要、課題、設計の提案、成果の順に紹介します。
どの企業の、どの判断を後押ししたのか。自社に近い事例から、設計のヒントを見つけてください。
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BtoBサイトの相談で伺う悩みは、会社や業種が違っても、似た形をしています。
良い製品や技術を持っているのに、サイトがそれを伝えきれていない。
その結果、本来なら選ばれるはずの場面で、候補から外れてしまう。
BtoBサイトの課題は、次の4つに分けられます。
製品や技術の力があっても、探している担当者に見つけてもらえなければ、比較の候補にも入りません。
専門性の高い製品ほど、どんな言葉で探されているかを押さえないと、届くべき相手に届きません。
候補に入っても、比べる材料がそろっていなければ、選ばれません。
製品の情報が探しにくい、導入事例が見つからない、会社の姿が見えない。
比較の場では、伝わらない強みは、ないのと同じに扱われます。
担当者が選んでも、上長や決裁者が納得しなければ、取引は始まりません。
決裁者はサイトを開き、この会社に任せて大丈夫かを確かめます。
そのときに会社の信頼が伝わらなければ、話はそこで止まります。
問い合わせが来ても、狙っていない相手からのものばかりでは、商談につながりません。
誰に来てほしいのかを決めて、その相手に向けた入口を用意することが、商談の数を変えます。
この4つの課題に、当社がどう向き合ったのか。
次の章で、5社の事例を紹介します。
各事例は、PCとスマートフォンの画面、企業の情報、課題状況から当社の提案、成果までの流れ、制作担当の視点の順にまとめています。


落石や雪崩などの自然災害に対応する防災製品を、開発・製造から設計・施工まで手がける同社。
課題は、専門性の高い製品を、目的の違う訪問者それぞれに届けることでした。
製品を必要とする人が、自身の課題や探し方に応じて目的の情報へたどり着きやすくなりました。企業・製品・採用の役割が明確になり、初めての訪問者にも、事業内容、製品価値、社会への貢献が伝わるサイトになっています。
制作担当の視点
Webプロデューサー:水越
「トヨタさんのようなサイトにしたい」。プロジェクトは、そんな一言から始まりました。要するに、製品を必要としている方に対して、最善を尽くしているサイトにしたいということです。BtoBサイトでその期待にどう応えるか。プロテックエンジニアリング様と何度も議論を重ねながら、情報の見せ方、探しやすさ、導線設計に向き合い続けたことが、今回の制作で最も大変であり、印象に残っている点です。


鋼材の加工から鋼構造物の製作、現場工事までを一貫して手がけ、半世紀以上、橋梁を中心とした都市インフラに携わってきた同社。
課題は、幅広い事業を「何を依頼できる会社か」が伝わる形にすることでした。
制作担当の視点
「何ができる会社か」を一番伝えたい相手は、案件を抱えた技術担当者でした。沿革を読み込む時間はなくても、工法名が並んでいれば、自社の案件に合うかをすぐに判断できます。半世紀以上の経験を、工法ごとの施工実績という形に置き換えたことが、この制作の要です。公開から2年以上、同じ構成のまま使い続けていただいていることを、手応えとして受け止めています。


ドイツに本社を置く、高性能フィルター・オートストレーナのメーカーの日本法人。
課題は、船舶の分野で築いた実績の外にある、新しい市場の見込み客と出会うことでした。
リニューアル前は年間20件だった問い合わせが、2022年に110件、2025年に380件へ広がりました。数だけでなく、問い合わせの約8割が商談につながり、資料請求からも約5割が商談に進んでいます。ターゲットへのリード獲得と、資料請求からの育成が機能しています。
制作担当の視点
船舶の分野では実績があっても、新しい市場ではまだ知られていない。その状態から見込み客と出会うには、検索で見つけてもらう入口が要ると考えました。リニューアルの前に約2ヶ月の事前分析で市場と競合を確かめ、コンテンツマーケティングを組み込んだ構成にしています。問い合わせの数だけでなく、商談につながる質まで変わったことが、この設計への答えだと考えています。
数値は、同社へのインタビュー記事にもとづいています。
問い合わせが年間20件から380件へ広がるまでを、ボールフィルター・ジャパン様に伺ったインタビューです。
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産業廃棄物の収集運搬から再資源化までを手がける同社。
課題は、既存の取引先とは顧客層の違う新規事業で、見込み客との接点をゼロからつくることでした。
複数展開したコラム記事が功を奏し、毎年150%以上のCV数を獲得しています。実績も知名度もない新規事業でしたが、検索を通じて、課題を抱えた担当者と接点を持てる状態になりました。公開後も記事は追加され続けています。
制作担当の視点
実績も知名度もない新規事業で、最初に必要だったのは「見つけてもらうこと」でした。水処理の担当者が日々の業務で抱く疑問に、設備ごとのコラムで一つずつ答えていく。その積み重ねが、サービスの紹介へ進む入口になります。公開後も記事が増え続け、事業とともにサイトが育っていることを、制作担当としてうれしく思います。


青果物専門の輸入商社として、産地開拓から輸入、品質管理・加工、出荷、販促までを一貫して手がける同社。
パーパス策定を起点としたリブランディングの一環として、サイトを作り直しました。
制作担当の視点
検索で上位に表示されるページは、長い時間をかけて積み上げた資産です。リニューアルでそれを失わないことと、「どんな会社か」を伝え直すこと。この二つを両立させるため、既存のコンテンツを活かしながら構造と導線を整理し、強みを伝えるページを新しく設けました。見た目を新しくするだけでなく、これまでの資産を次へつなぐことを大切にした制作です。
5社の事例は、業種も課題も違います。
それでも、自社の顧客が誰で、どう探し、どう比べて決めるのかから設計を始めた点は同じです。
5社の事例から、比較と稟議で選ばれるBtoBサイトに共通する設計を3つ挙げます。
プロテックエンジニアリング様は、災害種別、工種、仕様という探し方ごとに、製品の検索導線を設けました。
富士スチール様は、技術担当者が工法名から自社の案件への適合を判断できるように、施工実績を並べました。
顧客によって、知りたいことも探し方も違います。
入口を探し方に合わせると、読み手が自分に関係のある情報へたどり着きやすくなります。
ボールフィルター・ジャパン様は、リニューアルにコンテンツマーケティングを組み込み、実績の乏しかった市場の見込み客と出会いました。
タカヤマ様は、新規事業のランディングページの周りに専門コラムを束ね、知名度のない状態から接点をつくりました。
船昌商事様は、検索で上位に表示されていたSEO資産を引き継ぎながら、サイトを作り直しました。
見つけてもらえなければ、比較の候補にも入りません。
富士スチール様は、半世紀以上の経験を、沿革ではなく工法ごとの施工実績で示しました。
船昌商事様は、「私たちの強み」のページで、調達から流通までの一貫体制を整理しました。
プロテックエンジニアリング様は、事業活動と、防災メーカーとしての社会的な役割を伝えました。
決裁者は、製品の良し悪しより、この会社と取引して大丈夫かを見ています。
実績と会社の姿は、担当者が社内で推すときの裏付けになります。
導入事例ページの作り方は、BtoBサイトに必要なページの専門記事で、見せ方はデザインの専門記事で解説しています。
発注先を探す担当者は、検索エンジンだけでなく、AIにも尋ねるようになっています。
AIが候補の会社を挙げるとき、根拠にするのは公開されている情報です。
どの企業の、どんな課題を、どう解決したのかが具体的に書かれた事例は、その会社にしかない一次情報として読まれます。
事例を積み重ねることは、人にもAIにも、自社の実力を伝える方法です。
企業情報をAIに正しく伝える対策は、AIO対策の専門記事で解説しています。
BtoBサイトの課題は、認知されない、比較で選ばれない、稟議で止まる、問い合わせが商談にならない、の4つに分けられます。
5社の事例では、顧客の探し方に合わせて入口をつくり、検索で見つけてもらう接点をつくり、決裁者が確かめたい裏付けを置くことで、それぞれの課題に向き合いました。
事例は、見た目の出来ばえではなく、誰の、どの判断を後押ししたかで読むと、自社に生かせます。
自社の課題に近い事例があれば、そこから設計の相談を始めることができます。
事例で示した設計の考え方は、BtoBサイトの制作会社を選ぶ5つの基準のひとつ「制作実績と成果の出し方」にあたります。
全体像は、総合ページで確認できます。
自社と業種が違う事例でも、参考になりますか?
参考になります。
BtoBサイトの課題は、業種が違っても、比較で選ばれない、稟議で止まるといった似た形をしています。
業種よりも、顧客が誰で、どう比べて決めるのかが近い事例を参考にしてください。
事例の会社は、どんな課題を抱えていましたか?
専門性の高い製品が探しにくい、事業の幅が広く何を頼める会社か伝わりにくい、新しい市場や新規事業で見込み客との接点がない、検索での評価はあるのに会社の価値が伝わっていない、といった課題でした。
いずれも、比較と稟議の場で選ばれるための情報や接点が足りていない状態でした。
事例に共通する設計は、何ですか?
顧客の探し方に合わせて入口をつくること、検索で見つけてもらう接点をつくること、決裁者が確かめたい裏付けを置くことの3つです。
新しい事業のために、専用のサイトを作ることはできますか?
できます。
タカヤマ様の事例では、新規事業「メンテナンス&エンジニアリング」のために、サービスを紹介するランディングページと専門コラムを制作しました。
サイトを分けるかどうかの判断は、サイトの種類と使い分けの専門記事で解説しています。
新しい市場に参入できるか分からない段階でも、相談できますか?
相談できます。
ボールフィルター・ジャパン様の事例では、約2ヶ月の事前分析で市場と競合を調べ、Webでの参入の可能性をリポートしてから、リニューアルに着手しました。
現状の分析から、一緒に整理を始めます。
事例で示した設計の考え方は、BtoBサイトの制作会社を選ぶ5つの基準のひとつです。
全体像は、総合ページで確認できます。
発注前の判断材料と、制作会社を選ぶ5つの基準を解説しています。
関連おすすめ情報
ホームページ制作専科
事例のような導入事例ページの作り方と、決裁者に信頼される見せ方は、それぞれの専門記事で解説しています。
購買プロセスの段階ごとに、BtoBサイトに必要なページと、導入事例ページの作り方を解説しています。
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決裁者に信頼されるBtoBサイトのデザインと、参考サイトの選び方を解説しています。
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自社の課題に近い事例はありましたか。
事業とお客様の検討の流れを伺いながら、自社に合ったBtoBサイトの設計を一緒に考えます。
社内で発注先を検討する前に。
ホームページ制作の進め方をまとめた資料をご用意しています。
●ホームページ制作・リニューアル成功の秘訣マニュアル
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PT共有の検討資料や社内稟議としてご活用できます。
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アイムアンドカンパニー株式会社 〜設立1999年、創業27年目を迎える〜
代表取締役社長
1956年生まれ 福岡県出身
江崎グリコ株式会社にて九州支店販売企画課長、本社営業本部営業企画グループ長を歴任し、セールスプロモーション、広告、マーケティングに携わる。TV広告連動のSP展開では、大手広告代理店への発注責任者も務める。
1999年福岡で有限会社オフィス・アイムとして起業、2012年にアイムアンドカンパニー株式会社に組変・社名改変、恵比寿、渋谷から現在の港区赤坂に移転、現在に至る。
同社では黎明期より代表ながらデザイナー、アカウントプランナー、プロデューサーのマルチプレイヤーを務める傍ら、2000年にはオウンドメディアのパンフレット専科の立ち上げからSEOマーケティングを実践主導、リード獲得のWebチャネル確立に25年以上のSEOキャリアを持つ。
獲得した顧客には沖電気、三井化学、ユニ・チャーム、ブリヂストン、日亜化学工業、伊藤忠商事などの大企業はじめ、慶應義塾、早稲田などの総合大学、また古巣の江崎グリコも含み、制作実績は3,000作品にのぼる。創業30年に向け、AI新時代のオウンドメディア運用を代表自ら先導する。