公開日:2026.05.12
お客様インタビュー|ボールフィルタージャパン株式会社様

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【ご出席者】
ボールフィルター・ジャパン株式会社
代表取締役|木村浩司様
営業部アシスタント|有本捺実様
写真|木村様:右から2番目、有本様:左から3番目
インタビュアー|アイムアンドカンパニー代表村田(右端)
同、執行役員プロデューサー築山(左から2番目)、同、コピーライター石原(左端)
今回のお客様インタビューでは、ろ過装置メーカーとして製造業向けWeb集客に取り組まれた、
ボールフィルター・ジャパン株式会社様にご登場いただきました。
ボールフィルター・ジャパン株式会社様は、ドイツに本社を持つフィルターメーカーの日本法人として、オートストレーナを中心としたろ過装置の販売・サービスを展開しています。船舶分野で培った技術を、発電所・製鉄・製紙・化学などの陸上産業へ広げる中で直面していたのが、「必要とされる製品なのに、情報が届かない」という課題でした。
2021年、同社はホームページ制作専科を運営するアイムアンドカンパニーとWebサイトをリニューアルし、検索キーワード設計とコンテンツマーケティングを本格化。年間20件だった問い合わせは、2022年に110件、2025年には380件へ拡大しました。
本記事では、検索される言葉に合わせて技術情報を再構成し、新市場の潜在顧客と出会える営業導線を築いたプロセスを、代表取締役 木村浩司様、営業部アシスタント 有本捺実様に伺いました。

当「お客様インタビュー」のWeb制作実績はこちらでご覧いただけます。
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――リニューアル前の状況を教えてください。
木村社長:日本で新しい市場開拓に挑戦するタイミングでしたが、正直に言うと「お客様に出会えない」という状態でした。
問合せは年間で20件ほど。月にすると1件あるかないかです。
そのため、当社製品を使う可能性がある企業を一社ずつ調べて、個別にコンタクトを取るしかありませんでした。
――かなり負荷の高い営業ですね。
木村社長:そうですね。必要としている会社は確実にあるはずなのに、「どこにいるのか分からない」という感覚でした。
当時は、ドイツ本社の事例や技術情報を翻訳してWebサイトに掲載していましたが、ほとんど反応がなかったんです。
――それは、なぜでしょうか。
木村社長:欧米と日本では製品を利用する環境が違いすぎるのです。そのため、本国記事の翻訳では「自分ごと化されない情報」になっていたのだと思います。
――Webマーケティングを始めたきっかけは何でしたか。
木村社長:船舶用では認知があったので、陸上領域に特化したサイトを作り、Webでの集客に振り切ろうと考えました。それで色々探し始めたのですが、御社を見つけたのは有本です。
――ありがとうございます。有本さんはキューピッドですねww。それで弊社のプロジェクトで印象的だった点はありますか。
木村社長:導入前のキーワードの分析ですね。
当時、私たちは製品を「フィルター」と呼んでいましたが、工場設備の世界では「オートストレーナ」や「自動ストレーナ」という言葉が主流だった。
業種ごとの検索ニーズと掛け合わせ、どれくらいのボリュームがあるのかを分析していただいたことで、「誰が・どんな状況で探しているのか」まで見えてきました。
問合せが増えない主な原因は、検索されるキーワードとWebサイトの内容とのズレにあった。この気づきが大きかったですね。ようやく日本の陸上市場で“会話が成立する入口”に立てた感覚でした。
――リニューアルでは、製品紹介だけでなく、業種別・課題別のコンテンツも展開していきました。
木村社長:そうですね。以前は、どうしても製品の性能や仕様を中心に伝えていましたが、実際にお客様が探しているのは、「目詰まりを解消したい」「異物を除去したい」「メンテナンス負荷を減らしたい」といった具体的な現場課題です。
御社に整理していただいたことで、発電所、製鉄、製紙、化学プラントなど、業種ごとの設備環境や課題に合わせて、当社製品がどのように役立つのかを伝えられるようになりました。
――顧客の課題を入口にしたコンテンツ設計ですね。
木村社長:はい。オートストレーナという製品名を知らない企業担当者の方々にも、課題から見つけてもらえるようになったのは大きいと思います。
検索数の大きなキーワードと共に、現場の具体的な悩みに近いテーマを拾っていただいたことで、弊社を知らなかった潜在顧客との接点が増えました。結果として、問い合わせの内容も具体的になり、商談につながりやすくなったと感じています。
――成果について教えてください。
木村社長:リニューアル前の2021年は年間で20件。
ところがリニューアル後の2022年は年間110件で、約5倍にもなりました。
その後2025年には380件で、なんとリニューアル前の20倍と大きく伸びました。
――驚異的ですね。
木村社長:はい。それ以上に大きかったのは“質”です。
問合せの約8割が商談化につながります。
資料請求でも約5割が商談につながっています。
また、最初から課題が明確なお客様が増えました。
意図したターゲットから、意図した形で問合せがくる。この状態をつくれたことが一番大きな変化です。
――印象的なエピソードはありますか。
木村社長:「サイクロンセパレーターの限界」について言及した記事ですね。
問合せのお客様が、「サイクロンセパレーター 限界」で検索したら、そのままのタイトルの記事が出てきて、「これだ!と思った。あれは衝撃的だった」とおっしゃっていました。
――まさに探していた情報だった。
木村社長:そうです。長年解決できなかった課題に対して、ピンポイントで答えが載っていたらしいんです。
検索数が多いビッグワードではなくても、現場の課題に直結するロングテールキーワードで上位表示されると、高確率で商談につながると実感しました。
――営業の活動に変化はありましたか。
木村社長:大きく変わりました。
以前は自分たちで探していましたが、今は向こうから来てくれる。
しかも、最近はある程度理解した状態で問合せしてくれるので、話が非常にスムーズです。営業の前工程が、Webに置き換わった感覚ですね。
――今後の取り組みについて教えてください。
木村社長:現在新製品を開発中で、国内の発電所などへの展開も視野へ入れています。
今後は、こうした取り組みもホームページで発信していく予定です。
――次のステップとして、AI活用も重要になりそうですね。
検索の前に答えが提示される時代になりつつある中で、「選ばれる情報の出し方」がより重要になると感じています。
木村社長:はい。これからどうなっていくのか、楽しみですね。
ボールフィルター・ジャパン株式会社様の取り組みは、製造業におけるWebマーケティングの価値を端的に示す事例です。
どれほど優れた技術や製品を持っていても、それが顧客の検索する言葉で語られていなければ、必要としている企業に届きません。
一方で、技術情報を顧客の課題、用途、業種、検索キーワードに合わせて再構成できれば、Webサイトは単なる会社案内ではなく、見込顧客と出会い、商談を生み出す営業基盤へと変わります。
今回のプロジェクトでは、年間20件だった問い合わせが、2022年には110件、2025年には380件へと拡大しました。さらに、問い合わせの約8割が商談化し、資料請求でも約5割が商談につながるなど、数だけでなく質の面でも大きな変化が生まれています。
この成果は、単にホームページを新しくした結果ではありません。
日本市場で検索される言葉を見極め、業種ごとの課題を整理し、製品の価値を「顧客が探している答え」として発信し続けた結果です。
製造業のWebマーケティングには、まだ計り知れない可能性があります。
特にこれからのAI時代においては、検索結果に表示されるだけでなく、AIに選ばれ、引用され、顧客の意思決定の入口に立つ情報設計がますます重要になります。
ホームページ制作専科では、製造業の技術や製品の強みを、検索される課題へと翻訳し、Webサイトを問い合わせ・商談・受注につながる営業資産へ育てていきます。
そして本格的なAI検索時代に向けて、SEOだけでなくAIOにも対応した、次世代のWebマーケティング支援に挑戦していきます。
製造業のWeb集客は、技術を並べるだけでは始まりません。
顧客が探している課題の答えとして、自社の技術を見つけてもらうことから始まります。

アイムアンドカンパニー株式会社 〜設立1999年、創業27年目を迎える〜
代表取締役社長
1956年生まれ 福岡県出身|九州産業大学卒業
江崎グリコ株式会社にて九州支店販売企画課長、本社営業本部営業企画グループ長を歴任し、セールスプロモーション、広告、マーケティングに携わる。TV広告連動のSP展開では、大手広告代理店への発注責任者も務める。
脱サラ後1999年福岡で有限会社オフィス・アイムとして独立、2012年にアイムアンドカンパニー株式会社に組変・社名改変、恵比寿、渋谷から現在の港区赤坂に移転、現在に至る。
同社では黎明期より代表ながらデザイナー、アカウントプランナー、プロデューサーのマルチプレイヤーを務める傍ら、2000年にはオウンドメディアのパンフレット専科の立ち上げからSEOマーケティングを実践主導、リード獲得のWebチャネル確立に25年以上のSEOキャリアを持つ。
獲得した顧客には沖電気、三井化学、ユニ・チャーム、ブリヂストン、日亜化学工業、伊藤忠商事などの大企業はじめ、慶應義塾、早稲田などの総合大学、また古巣の江崎グリコも含み、制作実績は3,000作品に昇る。創業30年に向け、AI新時代のオウンドメディア運用を代表自ら先導する。