公開日:2026.07.25

魅力的なキャッチコピーは、それまで関心のなかった企業にまで、求職者の興味を向けさせます。
採用サイトにおいて、目を引く一行は求職者への最も大きなアピールのひとつです。
ただし、効果的なキャッチコピーには、いくつかの注意点とテクニックがあります。
これらを踏まえずに取り組むと、効果が半減するばかりか、企業イメージを損ねることにもなりかねません。
そして、採用サイトのキャッチコピーの成否を分ける核心は、たった一つに集約されます。
「誰に・何を約束するか」です。
万人に向けた耳ざわりのよい言葉ではなく、
てほしい人物像に狙いを定め、その人に自社が差し出せる価値を約束する。
この一行が定まると、応募が動き、入社後のミスマッチまで抑えられます。
本記事では、キャッチコピーがなぜ重要なのかを整理したうえで、具体的な作り方・テクニック、そして企業の実例までを紹介します。
採用サイトのキャッチコピーとは、①誰に(求める人物像=ターゲット)②何を約束するか(自社の強み・価値)を一行に凝縮した、求職者の目を引く入口の言葉である。効果は、母集団の増加・企業ブランディング・入社後のミスマッチ回避の3点にあります。
作成は、市場調査によるターゲットの明確化(3C分析)→伝えたいコンセプトの決定→複数案から訴求キーワードを一つに絞る、の3ステップで進めます。
表現は、平易でダイレクトな言葉を選び、10〜15文字を目安に端的にまとめ、ひらがな・カタカナ・ローマ字や句読点であえて印象を強めます。
良し悪しは「来てほしい人材が自分ごとと感じるか」「他社に置き換えても成立しない自社特有の言葉か」で判断します。
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一般にキャッチコピーとは、少ない言葉でユーザーの心をつかむ、謳い文句や煽り文句を指します。
主に商品やサービスを紹介する際に用いられ、採用サイトにおいては「この会社に入社したい・興味がある」という感情へ導く言葉といえます。
キャッチコピー一つで商品の売れ行きやユーザーの行動が変わることが分かっているため、最初の“引き”として重要視されているのです。
採用サイトでも同じく、求職者が最初に触れる一行が、その先を読み進めてもらえるかどうかを左右します。
採用サイトにキャッチコピーを掲げる効果を、具体的に見ていきましょう。
サイトに掲げるキャッチコピーは、接客業でいう「いらっしゃいませ」にあたる言葉です。
最初に告げる言葉の印象がよければ、興味を引くのはもちろん、入社願望にもつながります。
実際に「キャッチコピーに惹かれて応募した」という求職者も多く、決して侮れません。
企業理念・社風・これからの展望を随所に織り込んだキャッチコピーは、その企業ならではの価値観と魅力を示すものとなり、ブランディングにつながります。
自社でしか語れないコンテンツとなり、他社との差別化にも直結します。
作成の際は、自社特有の言葉を用いることがポイントです。
企業ブランディングと似ていますが、価値観を明確に示したキャッチコピーは、ミスマッチの削減にも効きます。
例えば「新しいことに挑戦し続ける」というコピーを掲げれば、現状維持を好む人材は自然と応募を控えます。
来てほしい人に響く一行は、来てほしくない人をやわらかく遠ざける——これが「約束」を言葉にする効果です。
実際にキャッチコピーを作る手順を、3ステップで紹介します。
この流れに沿えば、大きく外すことなく作成できます。

まず行うべきは、求める人材像=ターゲットの明確化です。
ここが定まらないままキーワード選びを始めると、軸のブレたコピーになってしまいます。
ターゲットの明確化には「3C分析」が有効です。
3C分析とは「顧客」「競合」「自社」の三者から課題を洗い出す手法。
ここでは「顧客」を求職者と見立てて分析します。
あわせて、他社がどんなコピーを掲げているかの「競合」分析、求職者に対して自社が持つ利点を考える「自社」分析も重要です。
なお、掲載コンテンツ全体の設計は[採用サイトの作り方|載せるべきコンテンツは検討フェーズで変わる](#)(クラスターC01)で解説しています。
次に、何を伝えたいのかというコンセプトを明確にします。
企業理念・価値観・事業内容など伝えたいことは多数ありますが、すべてを盛り込んではコピーの意味をなしません。
中でも特に伝えたい「強み」を挙げ、そこから訴求できる単語やセンテンスを洗い出しましょう。
②で書き出した言葉から、実際に使う言葉を選びます。
ここで大切なのは、複数の案を作ったうえで決めること、そしてキーワードを一つに絞ることです。
案が複数あれば第三者に判断を仰げます。
反対に、キーワードを盛り込みすぎると、結局何を伝えたいのかが不明瞭になります。
絞ったうえで案を並べれば、ピンとくる一行が見つかります。

もう一歩進んで、応募者の心をつかむ表現のテクニックを紹介します。
キャッチコピーは、まっすぐ伝わる言葉を選びましょう。
つい難しい言葉を使いたくなりますが、内容が理解されなければ効果は望めません。
万人に伝わりやすい平易な言葉をピックアップします。
長い文章はコピーの効果を半減させます。
キャッチコピーは、短いフレーズで相手の心を奪うもの。
10〜15文字を目安に、1行に収めましょう。
分かりやすさはもちろん、インパクトがあり興味を引く要素も欠かせません。
どんな意図があるのかと知的好奇心を刺激するコピーは、思わず目が留まります。
応募者が見たときに響くものがあるか、第三者の意見も取り入れながら仕上げましょう。
本来は漢字で書く単語を、あえてひらがな・カタカナ・ローマ字で表記すると、目に留まりやすくなります。
上級テクニックですが、うまく使えば大きな効果が得られます。
こちらも上級テクニック。
本来使わない位置に句読点を置くと、アクセントの効いた心地よいコピーになります。
ただし多用すると不自然になるため、注意が必要です。
ここからは、実際に企業で使われている実例を見ながら、効果的なキャッチコピーを考えます。
前章で紹介したテクニックが使われているため、どんな意図があるのかを検証しながら読むと理解が深まります。

大手玩具メーカー・タカラトミーのコピーは、読点のないシンプルなもの。
それでいて「新しい遊びの価値を創造」という経営理念を巧みに表現しています。
率直でメッセージ性が強く、まさに「誰に」を絞り込んだ一行です。

一目で乳製品の企業だと分かる、端的なコピー。
ミルクに新しい価値を生み社会に貢献するという理念まで表現されています。
「才能」や「能力」にあたる言葉を「ミルク」に置き換えたユーモアが、斬新さを生んでいます。

社名にも含まれる「ソフトウェア」に着目したコピー。
技術力も大切だが、何より「人」が大切だというビジョンを表現しています。
社名の一部をコピーに用いることで、社名を覚えてもらいやすく、求職者の印象にも残ります。

女子就活生の人気企業ランキングで毎年上位に入る資生堂。
和訳すると「最も美しい旅はここから始まる」。
化粧品事業の特徴を大文字アルファベットで表現し、洗練された企業イメージを与えます。
英訳しやすい平易な英文でまとめられている点もポイントです。
効果的なキャッチコピーは、応募者の増加はもちろん、企業ブランディングにもつながります。
反対に、ターゲット選定やコンセプトの明確化、適切な表現ができていないコピーは、思うような効果が出ません。
とりわけ力を入れたいのが、ターゲットの選定です。
今一度、自社にはどのような人材が必要なのかを見極め、その人に何を約束できるのかを言葉にする。
基本を押さえたうえで各種テクニックや実例を参考にすれば、応募を動かす一行は必ず生み出せます。
キャッチコピーはあくまで採用サイトの入口です。
求職者の意思決定を支える情報設計の全体像は、採用サイト制作の総合ページをご覧ください。
採用サイトのキャッチコピーは何文字くらいが目安ですか?
10〜15文字を目安に、1行に収めるのがおすすめです。
キャッチコピーは短いフレーズで心を動かすもので、長くなるほど印象が薄れます。
どうしても伝えたいことが増える場合は、キャッチコピー(主・1行)とサブコピー(補足・数行)に役割を分けると整理できます。
キャッチコピーとスローガン・タグラインは何が違いますか?
明確な線引きはありませんが、採用サイトの文脈では、キャッチコピー=求職者の目を引く「入口の一行」、スローガン・タグライン=企業や採用活動が継続して掲げる「旗印」と捉えると使い分けやすくなります。
まずは求職者に最初に届ける一行、という役割からコピーを設計するのが実務的です。
たくさん案を出したあと、一つに絞る基準がわかりません。
「誰に・何を約束しているか」が最も明確な案を選んでください。
良く見えても、来てほしい人物像がぼやけていたり、どの会社にも当てはまる言葉だったりする案は外します。
迷ったら、ターゲットに近い社員や第三者に複数案を見せ、「どれが自社らしいか」を聞くと判断がぶれません。
できあがったキャッチコピーが良いかどうか、社内でどう確かめればいいですか?
3点で確認できます。
①来てほしい人材が「自分ごと」と感じるか ②他社に置き換えても成立してしまわないか(自社特有か)③声に出して読んで、すっと頭に入るか。
とくに①は、実際にターゲットに近い若手社員に見てもらうのが確実です。
キャッチコピーだけの制作を依頼することはできますか?
可能です。
ただし、良いキャッチコピーは採用ターゲットや自社の強みの整理(=コンセプト設計)と一体で生まれます。
当社では、採用サイト全体の設計や取材と合わせてコピーを開発することで、サイト内のメッセージが一貫し、より効果を発揮します。
コピー単体のご相談から、サイト・採用動画との連動まで対応しています。
採用サイトのキャッチコピーづくりから、サイト・採用動画との連動まで。
貴社の「誰に・何を約束するか」の整理をお手伝いします。
まだ相談の段階ではないという方へ。
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アイムアンドカンパニー株式会社 〜設立1999年、創業27年目を迎える〜
代表取締役社長
1956年生まれ 福岡県出身|九州産業大学卒業
江崎グリコ株式会社にて九州支店販売企画課長、本社営業本部営業企画グループ長を歴任し、セールスプロモーション、広告、マーケティングに携わる。TV広告連動のSP展開では、大手広告代理店への発注責任者も務める。
脱サラ後1999年福岡で有限会社オフィス・アイムとして独立、2012年にアイムアンドカンパニー株式会社に組変・社名改変、恵比寿、渋谷から現在の港区赤坂に移転、現在に至る。
同社では黎明期より代表ながらデザイナー、アカウントプランナー、プロデューサーのマルチプレイヤーを務める傍ら、2000年にはオウンドメディアのパンフレット専科の立ち上げからSEOマーケティングを実践主導、リード獲得のWebチャネル確立に25年以上のSEOキャリアを持つ。
獲得した顧客には沖電気、三井化学、ユニ・チャーム、ブリヂストン、日亜化学工業、伊藤忠商事などの大企業はじめ、慶應義塾、早稲田などの総合大学、また古巣の江崎グリコも含み、制作実績は3,000作品に昇る。創業30年に向け、AI新時代のオウンドメディア運用を代表自ら先導する。