公開日:2026.07.23

総合ガイド「採用サイト制作」のデザイン編です。
「おしゃれなサイト」を集めるのではなく、学生が実際に好印象を持った理由の調査データをもとに、
デザインの評価軸を「伝わる・探せる・古びない」の3点で整理します。
参考になる型と、世界観・導線の作り方がわかります。
採用サイトのデザインは装飾ではなく、企業の世界観と求める人物像を第一印象で伝え、求職者が必要な情報へ迷わず到達できるようにするための設計です。
調査では、好印象を得た採用サイトの共通点として、仕事内容の具体的な記載、職種別・年次別に多様な先輩社員の紹介、情報の探しやすさ、社風が伝わる社員インタビュー動画が挙げられています。
また、デザインや情報が古いことは志望度を下げる要因となります。
デザインの評価軸は「美しさ」ではなく「伝わるか・探せるか・古びていないか」です。
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採用サイトのデザインを「見た目の良し悪し」で語ると、判断を誤ります。
デザインの役割は次の3つです。
つまりデザインの評価軸は「おしゃれかどうか」ではなく、「伝わるか・探せるか・古びていないか」です。
この基準を持つと、事例の見方が変わります。
感覚論を避けるため、調査データから見ていきます。
キャリタスリサーチは、2025年卒業予定の学生1,030名に「就職活動中に見た採用ホームページのうち好印象だったもの」を尋ね、その理由を集計しています。

同調査によれば、上位に挙がったサイトには次の共通点が見られたと報告されています。
同調査は、業務経験のない学生が「先輩社員の働き方やキャリアパスを見て、自分が働く姿をイメージできるような工夫」が支持を集めたと分析しています。
ここから読み取れる示唆は重要です。
学生が評価しているのは、ビジュアルの奇抜さではなく「自分が働く姿を想像できるか」。
デザインは、その想像を助けるために存在します。
実際、同調査の自由回答では、奇抜なデザインであっても「ページが細かく分けられていて企業研究しやすい」ことが評価された例や、逆に「見たいコンテンツを探しやすく、堅苦しすぎずフランクすぎない」バランスが支持された例が報告されています(※要旨。
原文は出典参照)。
同調査では、採用ホームページのデザインや情報が古いと関心・志望度が「下がる」と答えた学生が計87.8%(「とても影響する」26.7%+「やや影響する」61.1%)に達しました。
「影響しない」は12.2%にとどまります。
自由回答では、古さから「採用に力を入れていない」「時代の変化に追いついていない」といった印象を持たれることが報告されています(※要旨)。
デザインの古さが、企業姿勢や体質の推測にまで及んでいる点は見逃せません。
一方で、「影響しない」と答えた層は「必要な情報が得られればデザインは重視しない」という趣旨の回答をしています(※要旨)。
デザインは情報の代わりにはならない——この両面を押さえることが大切です。
見落とされがちですが、同調査の好印象理由には、採用ホームページと採用パンフレットのデザインがつながり、ストーリー性があることで、企業の姿勢が伝わったとする回答も報告されています(※要旨)。
これは重要な示唆です。
求職者は、Webだけを見て判断しているわけではありません。
説明会で受け取ったパンフレット、視聴した動画、そして採用サイト——これらの世界観が一貫しているかどうかを、学生は感じ取っています。
デザインをWeb単体で考えるのではなく、採用コミュニケーション全体で設計する視点が、差を生みます。
同調査の好感度ランキング総合では、1位ニトリ(30票)、2位NTTドコモ(20票)、3位NTTデータ(19票)と続き、上位には知名度の高い人気企業が並びました。
文理別では、文系は流通・マスコミ・金融・サービス業など多岐にわたり、理系はメーカーやIT系企業が上位を占めたと報告されています。
ここで悲観する必要はありません。
上位企業が評価された理由は「知名度」そのものではなく、仕事内容の具体性・社員紹介の豊富さ・探しやすさでした。
これらは予算規模ではなく、設計と取材の丁寧さで実現できる要素です。
中小企業でも十分に戦えます。
採用サイトのデザインは、伝えたいことによって型が分かれます。
自社の採用課題に合う型を選ぶことが出発点です。
キャッチコピーと大胆なビジュアルで、企業の価値観・カルチャーを前面に出す型。
認知度が低く、まず「らしさ」で興味を持ってほしい企業に向きます。
ただし世界観だけで情報が薄いと、応募判断に進めません。


人間が生活の基礎をなす職業観、仕事観という原点に、
逆流させ、気付きを与えるという、実は素朴なメッセージを訴える。
情報の探しやすさと網羅性を最優先する型。
職種が多い企業や、比較検討層に確実に情報を届けたい企業に向きます。
堅くなりすぎないトーン調整が鍵です。


風通しの良さや挑戦できる企業文化を表現するため、3つの事業領域におけるプロジェクトストーリーを掲載。
ベテランから若手まで幅広い社員が、チームで仕事に取り組む姿をリアルに紹介
社員インタビューや座談会を主役に据える型。
「人」や「風土」が採用の決め手になる企業に向きます。
求職者調査で支持された「先輩社員の紹介が豊富(職種別・年次が多様)」を最も体現できる型です。
取材の量と質がそのまま成果に直結します。


圧倒的な存在感、ビジュアル性、
高校生が欲しい情報となる、先輩社員のインタビューは圧巻。
事業内容・実績・技術力を軸に据える型。
BtoB企業やメーカー、専門職採用に向きます。
前掲の調査でも「事業内容、実績」は全フェーズで強く閲覧されるコンテンツでした。


高卒・大学新卒採用を視野に入れ、「スケール感とリアリティ」をテーマに制作。
都市インフラを支える巨大構造物の工事実績を背景に「社員紹介エピソード」に注力。
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配色、フォント、写真のトーン、コピーの語り口——これらを最初に定義し、全ページで貫きます。
ページごとに印象が変わるサイトは、世界観が伝わりません。
パンフレットや動画がある場合は、それらとトーンを揃えることで、前述のとおり企業姿勢が伝わります。
どれだけ世界観が良くても、募集要項にたどり着けなければ応募は生まれません。
グローバルナビゲーションで主要コンテンツを常時提示し、エントリー導線は常にアクセスできる状態に置きます。
作り込みすぎた写真は、かえって不信感を生みます。
実際の職場、実際の社員——等身大の素材が、入社後のギャップを減らします。
調査で社員インタビュー動画が好評だったのも、社風が「伝わる」からです。
求職者の多くはスマートフォンで閲覧します。
PCで美しくても、スマホで文字が小さい、画像が重い、フォームが入力しづらい——これらは離脱に直結します。
スマホを基準に設計し、PCで拡張する順序が実務的です。
あわせて、文字サイズ・コントラスト比・代替テキストなどのアクセシビリティにも配慮します。
読みやすさは、すべての求職者に対する誠実さの表れです。
採用サイトのデザインで問われるのは、おしゃれさではありません。
「伝わるか・探せるか・古びていないか」——この3点です。
調査が示すとおり、学生が評価するのは、仕事内容の具体性、多様な社員紹介、情報の探しやすさであり、それは予算規模ではなく設計と取材の丁寧さで実現できます。
そして、紙・動画とWebの世界観が一貫していることも、企業の姿勢として伝わります。
自社にどの型が合うのか、どこまで作り込むべきか——判断には、採用課題の整理が欠かせません。
採用サイト制作の全体像は総合ページで解説しています。
他社と似たデザインになってしまいませんか?
テンプレートを使う場合は、似た印象になる可能性があります。
オリジナル制作であれば、企業の世界観・求める人物像に基づいて設計するため、自然と自社固有のものになります。
差を生むのは装飾ではなく、掲載する一次情報(社員の言葉、現場の写真)です。
デザインの好みが社内で割れます。どう決めればよいですか?
「誰が好きか」ではなく「ターゲットにどう伝わるか」で判断軸を揃えてください。
求める人物像を明文化し、「その人がこのデザインを見てどう感じるか」で議論すると収束しやすくなります。
評価軸を「伝わる・探せる・古びない」の3点に置くことも有効です。
奇抜なデザインは避けたほうがよいですか?
一概には言えません。
調査では、奇抜なデザインであってもページが細かく分けられていて企業研究しやすいことが評価された例が報告されています。
問題は奇抜さそのものではなく、情報が探せなくなることです。
世界観の演出と情報の探しやすさは両立できます。
コーポレートサイトとデザインを揃えるべきですか?
完全に揃える必要はありません。
採用サイトは求職者向けに、より親しみやすいトーンにすることが多くあります。
ただし企業としての一貫性は保つべきです。
ロゴ、コーポレートカラー、写真のトーンなどに共通言語を持たせると、ちぐはぐになりません。
採用パンフレットや採用動画とデザインを合わせる意味はありますか?
媒体をまたいで世界観を揃えることには、明確な意味があります。
調査では、採用ホームページとパンフレットのデザインがつながりストーリー性があることで、企業の姿勢が伝わったとする学生の声が報告されています。
求職者は、説明会で受け取ったパンフレット、視聴した動画、そして採用サイトを行き来しながら企業を判断しています。
それぞれの見た目やトーンがばらばらだと、企業像が定まらず印象に残りません。
世界観の一貫性は、それ自体がメッセージになります。
配色、写真のトーン、コピーの語り口を共通の設計思想で束ねることが、伝わり方の差につながります。
スマートフォンとPC、どちらを優先して設計すべきですか?
スマートフォンを基準に設計し、PCで拡張する順序が実務的です。
求職者の多くはスマートフォンで閲覧します。
PCで美しくても、スマホで文字が小さい・画像が重い・フォームが入力しづらいサイトは離脱を招きます。
自社に合うデザインの型と、必要な取材・撮影の範囲をご提案します。

アイムアンドカンパニー株式会社 〜設立1999年、創業27年目を迎える〜
代表取締役社長
1956年生まれ 福岡県出身|九州産業大学卒業
江崎グリコ株式会社にて九州支店販売企画課長、本社営業本部営業企画グループ長を歴任し、セールスプロモーション、広告、マーケティングに携わる。TV広告連動のSP展開では、大手広告代理店への発注責任者も務める。
脱サラ後1999年福岡で有限会社オフィス・アイムとして独立、2012年にアイムアンドカンパニー株式会社に組変・社名改変、恵比寿、渋谷から現在の港区赤坂に移転、現在に至る。
同社では黎明期より代表ながらデザイナー、アカウントプランナー、プロデューサーのマルチプレイヤーを務める傍ら、2000年にはオウンドメディアのパンフレット専科の立ち上げからSEOマーケティングを実践主導、リード獲得のWebチャネル確立に25年以上のSEOキャリアを持つ。
獲得した顧客には沖電気、三井化学、ユニ・チャーム、ブリヂストン、日亜化学工業、伊藤忠商事などの大企業はじめ、慶應義塾、早稲田などの総合大学、また古巣の江崎グリコも含み、制作実績は3,000作品に昇る。創業30年に向け、AI新時代のオウンドメディア運用を代表自ら先導する。